茶の湯日記

茶の湯の銘ー季節のことば「秋-暮らし」

≪秋の銘ー暮らし≫

・秋扇、捨扇、忘れ扇(あきおうぎ・しゅうせん、すておうぎ、わすれおうぎ)

夏が過ぎ次第に涼しくなり、それまで使っていた扇子や団扇が置かれたままになっている様。

・砧、砧打つ(きぬた、きぬたうつ)

昔の衣類(麻・楮など)は洗うと堅くなるので木槌で打って繊維をやわらかくした。その木槌が砧で砧を打つ風情は秋の季語となっている。

・紅葉賀(もみじのが)

秋の盛りに紅葉を愛でながら行う祝宴のこと。

・掃苔、展墓(そうたい、てんぼ)

掃苔とは墓石についた苔を掃い清める意味で墓参りをさす。盆の墓参りから秋の季語とされている。

・秋の庭、秋苑(しゅうえん)

秋の草花が咲き、華やぎと明るさをみせる庭園のこと。

・添水(そうず)、ばったり

竹筒に水を流し、その先で石を打って音を立てる仕掛け。現在は「鹿威し(ししおどし)」の名が一般的か。

・秋の宿、秋の戸

開放的だった夏の家が戸障子を閉めひっそりと静まっている風情。

・柴の庵、柴(の)戸(しばのいおり、しばのと)

柴で屋根を葺いたような粗末な住まいや戸のこと。

 

次回は、茶の湯の銘ー季節のことば「秋ー年中行事

※参考文献「茶の湯の銘 季節のことば(淡交社)」

 

当店では新旧・書付ものからお稽古もの問わず

お茶道具であればきちんと拝見、買取りさせていただきます。

 

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