五月の店主手作り和菓子は練りきり(餡子に白玉粉などを混ぜて練った上生菓子)で様々な五月らしい題材で作ってみました。本来「今日の手作り和菓子」として一つずつご紹介しておりますが、今回はずぼらをしてまとめて記事にさせていただきます(^^ゞ
五月はいよいよ気候も良く四月に続き景色がカラフルさを増してまいります。題材としては五月の節句にちなんだ「菖蒲(しょうぶ)」から新緑の季節「青楓(あおかえで)」、さらに花では「藤」、「躑躅(つつじ)」が、心地よい初夏の風「薫風(くんぷう)」を取り上げてみました。
それでは、
用意するもの:
いつも通り、白こしあんと白玉粉で練りきりを作り、それぞれの色粉を用意します。中に入れる餡はお好みで。
・菖蒲
茶巾絞りと形づくるパターンを作ってみました。好きな餡を紫で着色したもので包み中心に白さらにその上から黄色のぼかしを入れます。茶巾で先が尖るように絞り上げたものが上の写真、下は中心を窪みを作るように絞り、両端を少し寄せて、三角棒などで花弁を形ちどっていきます。
最後に緑で着色した練りきりを伸ばし包丁などで細く葉の形にカットして貼り付ければ完成です。
ここからは一気に三種類。
・青楓
これは秋の紅葉と同じ工程になります。紅葉はまだ記事になっていないので、「雪の華」でご紹介した形づくりを参考にしていただければと思います。五枚の葉と付け根になる部分を最初に線をつけ、そこから三角棒などで切込みを入れていきます。あとは雪の華の花びらを作るパターンと同じですのでそちらを参考に(^-^)最後に葉脈を書き込んで完成です。
・藤
これは白の練りきりに色付けした練りきりを包みさらに中餡をつつんで内側からぼかすパターンと、白で中餡を包み、それに藤のカラーになる練りきりを貼り付けてぼかすパターンで表現してみました。どちらも花はまず中心の線を描き、外側に向かって先の丸いものでくぼませて花を描いていきます。
・躑躅
つつじの形づくりも「青楓」でも紹介した「雪の華」同様の方法で五枚の花弁を作っていきます。少し違うのは花びらを少し薄く長めに伸ばすのがポイントです。最後に花芯を添えて完成です。
同じつつじが題材の「岩根つつじ」は緑に着色(抹茶をつかいました)した練りきりで中餡を包み、「下萌」でご紹介した茶巾絞りで成形した後、赤で着色した練りきりを茶こしでこし小さくまとめたもの貼り付けて完成です。
・薫風
五月の新緑しげる中爽やかな風を、白の練りきりに中餡を包んだものに青・緑・紫で貼り付けによるぼかしで表現。茶巾で渦巻くように絞れば完成。
以上、五月の和菓子を一気にご紹介させていただきました。
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