前回は抹茶の効能について触れてみました。今回は「茶釜」にスポットをあててみましょう!
抹茶の効能をさらにプラスに押し上げるのが「茶釜」です。茶釜を使い続けると褐色の斑点や白い沈殿物が付着します。これは錆ではなくて湯中に含まれるカルシウムやミネラルなどの様々な物質が沈着します。これを
「湯あか」
と呼びます。この「湯あか」が湯をまろやかにし抹茶を美味しく引き立たせてくれます。
さらに茶釜で湯を沸かすことにより、鉄イオンが溶け出し残留塩素と反応して塩素を分解し除去してくれます。そしてこの湯は鉄分の補給に適しており体に吸収されやすい鉄分「二価鉄」を採取でき、貧血の予防にも効果が期待できます。また血行促進作用が期待され、体を内から温めてくれ冷え性や肩こり、頭痛の改善も期待できるといわれております。デトックスの効果も期待されており、血流・リンパの流れが促進され、体に溜まった毒素・余分な水分が排泄され、むくみ肌荒れ防止・美肌効果もあるようです。
これは茶釜だけではなく鉄瓶でも同じことがいえると思います。
このように抹茶の効能に、茶釜で沸かした湯の効能を足して飲むことは体にとっても良いことがわかりますね!
お茶と一緒でなくとも、「お白湯(さゆ)」だけでも体に良い効果は報告されています(ネット調べ)。昔の人は囲炉裏や火鉢に釜や鉄瓶を掛けて飲んでいました。昔のことは昔でなく今でも通じる大変意味のある習慣と考えられますね!
昔から受け継がれている「茶の湯文化」がもたらしてくれる健康。今の現代人にとって免疫力を上げるうえでも大切なものであり、このような時世だからこそもう一度見直してみる価値はあると思っています。新しい生活様式の一つに「茶の湯文化」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
※すべての人に効果があるものとはいえず、あくまで個人の考え方・情報収集によるものです。
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