茶の湯日記

茶の湯の銘ー季節のことば「冬-全般」

茶の湯では炉開きと同じくして冬が始まります。心、体も冬ごもりの季節は翌年の立春(二十四日)前まで続きます。冬はことばも冷え冷えとしております。

冬:十一月一日から一月三十一日

≪冬の銘ー全般≫

・冬ざれ

冬になって草木が枯れ荒涼とした景色・季節を表していることば。

・冴ゆ(さゆ)⇒月冴ゆ、風冴ゆ、影冴ゆ

寒さが厳しくなるにしたがい透明感を増した空気の中、ものがくっきりと澄んで見える感覚を「冴える」という動詞で表現したことば。

・一陽来復、陽復(いちようらいふく、ようふく)

冬至を過ぎれば次第に日が長くなって太陽が戻ってくること。陽復は旧暦十一月の異称。

・臘月(ろうげつ)

旧暦十二月の異称のこと。臘とはもともと中国で冬至の後の第三戌の日に行われる鳥獣の収穫祭のことをさす。

・鉢木(はちのき)

能の一曲。現在の群馬県佐野市で雪道に迷った僧が一軒の民家に立ち寄ります。その民家の主人は鉢植えの木を薪にして暖を取らせて、「このように落ちぶれても危急の時には鎌倉へ駆けつける」と語ります。その僧は時の執権北条時頼で後に錆刀(さびがたな)を手に馳せ参じた主人佐野源左衛門常世(つねよ)の旧領を復する物語。

 

次回は、茶の湯の銘ー季節のことば「冬ー天候・気象」

※参考文献「茶の湯の銘 季節のことば(淡交社)」

 

当店では新旧・書付ものからお稽古もの問わず

お茶道具であればきちんと拝見、買取りさせていただきます。

 

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