~千家十職(せんけじゅっしょく)~
桃山時代に大成した茶の湯。それに伴い京都の工芸世界では茶の工芸という新しい分野が開きました。千利休以来、今日まで代々家業を世襲制によって受け継ぎ、茶道具づくりにいそしみ、千家との関わりを持ってきた十の職家がございます。
・樂吉左衛門:茶碗師
樂吉左衛門(らくきちざえもん)家は、利休と同時代の長次郎を初代とし代々樂茶碗を中心に制作しておられる陶家です。代々吉左衛門を襲名し、剃髪隠居の際に「入」とつく隠居名とするならいです。▼詳細はコチラ▼
・中川淨益:金物師
江戸時代初期より代々の家系です。十一代逝去後は残念ながら現在当主は空席となっている。▼詳細はコチラ▼
・中村宗哲:塗師
漆器物(棗など)を代々に渡り今日まで制作されておられる塗師の家系です。初代は江戸初期にさかのぼり現在は十三代目が当代として活躍しておられます。▼詳細はコチラ▼
・奥村吉兵衛:表具師
近江国(現:滋賀県)の地侍奥村吉右衛門を祖とする表具師の家系です。江戸初期より掛物の表具は勿論、茶道具である風炉先屏風・釜敷なども手がけ、さらには千家の襖・障子・腰張などの建具も手がけておられます。▼詳細はコチラ▼
・大西清右衛門:釜師
江戸初期から約四〇〇年に渡り京都三条釜座において茶釜を制作し続けている釜師の家系です。▼詳細はコチラ▼
・土田友湖:袋物師
茶入の仕覆や帛紗を中心に裂を扱う仕事を家業とする職家です。家督を継ぐ際には「半四郎」・隠居後は「友湖」と名乗ります。▼詳細はコチラ▼
・駒沢利斎:指物師
代々木工芸で指物師の家系です。十四代以降残念ながら現在に至るまで名跡は空席となっている。▼詳細はコチラ▼
・黒田正玄:竹細工師
代々竹細工・柄杓師の家系です。▼詳細はコチラ▼
・永楽善五郎:土風呂・焼物師
土風炉師として初代から九代までがそれにあたり姓も「西村」としていました。十代より作品は土風呂以外に多岐にわたりました。代々「善五郎」を襲名してきましたが法号も各代に与えられています。▼詳細はコチラ▼
・飛来一閑:一閑張師
渡来人の初代が創始した一閑張細工という独特の漆技法を伝承する家系です。▼詳細はコチラ▼
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