森岡嘉祥(もりおかかしょう)窯
初代から現在四代目まで続く京焼の家柄です。初代が一九一四年、京都五条坂に工房を構え、嘉祥窯を創業しました。
続く二代目は一九一七年、わずか五歳で樂焼の名門・樂吉左衛門家に預けられ、二十歳まで修行を重ねました。そして、一九三七年に二代目を襲名しました。
三代目は父である二代目の死にともない、一九五六年にわずか十九歳で三代目を襲名しました。一九七〇年 、東京・三越本店工芸サロンにて個展を開催。以後個展多数。京焼伝統の登窯に公害防止装置を設置し無公害の登窯での焼成に成功されました。仁清・乾山風、三島、刷毛目、中国磁州窯、赤絵など作域はとても広いです。二〇〇九年、没。
当代である四代目は、一九七四年に三代目の長男として生まれました。京都市立銅駝美術工芸高校 陶芸科卒業し、父・三代目嘉祥に師事しました。新宿伊勢丹、千葉三越などで親子展を開催。以後個展多数。嘉祥窯の京焼の伝統・作風を引き継ぎながら、父・嘉祥と共に、中国・景徳鎮窯では、呉須染付絵、五彩、豆彩、釉裏紅など、龍泉窯では、砧青磁、杭州官窯青磁の制作も始められました。また信楽の穴窯では古陶に迫る作品も制作しておられます。二〇〇九年 四代目森岡嘉祥を襲名されました。
作品一例
箱書・陶印
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