茶の湯日記

《買取作家》川端近左・歴代 - 漆芸

川端近左(かわばたきんさ)

※ 歴代について ※

初代:一八一八~一八九六

油商を京都で家業としていましたが、好きで始めた漆芸をもう一方の家業としました。屋号の「近江屋」と自らの名「佐兵衛」からそれぞれとり「近左」と称しました。蛤御門の変で罹災し長男、川端玉章(画家)がいる江戸へ移住しました。

二代:一八二三~一九〇二

初代の弟にあたる。一八六七(慶應三)年に大阪へ移住。蒔絵と螺鈿に長けました。

三代:一八五三~一九一二

初代の三男にあたる。硯箱、棚などに優品が残されている。

四代:一八九一~一九七五

三代の兄対吉の三男にあたる。三代に師事し数多くの茶道具を制作しました。

五代:一九一五(大正四)~一九九九(平成十一)

奈良県の生まれ。一九二八(昭和三)年、十二歳の頃に四代に入門、昭和十六年には養子となりました。奥深い茶道具の世界に魅かれ昭和三十五年頃から茶器制作に専念されました。昭和三十八年に五代を襲名されました。

伝統的な意匠・技法を守りつつ、青貝・螺鈿・鉛を用いた琳派風の作品など取り入れられました。

五代川端近左作、棗・香合 五代川端近左箱書と銘

六代(当代):一九四七(昭和二十二)~

五代の長男。大阪市工芸高校日本画科、京都市立芸術大学漆芸科を卒業後、冬木偉沙夫に師事し、木地作りから加飾までの基礎を学ばれました。その後は父五代に師事し家業に専念されます。二〇〇〇(平成十二)年に六代を襲名。

三千家各家元好みをはじめ漆の茶道具を多彩な技法にて制作されておられます。利休形を中心とした茶道具の形を守りながら新しい感性を盛り込んだ作品にも努力を重ねておられます。

 

 

当店では川端近左の作品を買取りしております。

 

 

 

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