通次廣(つうじひろし)
一九七三年、色絵の陶工、通次阿山の長男として京都に生まれる。二〇〇〇年、大学卒業。父阿山に師事します。二〇〇一年、京都府立陶工高等技術専門校成形科終了。二〇〇二年、京都市立工業試験場陶磁器科終了。作陶生活に入り高麗茶碗の研究を始めます。轆轤(ろくろ)を中心とした作陶に励み、父の後を継ぐものと漠然と思われていたそうですが、ある日道具屋で釘彫伊羅保茶碗を拝見されてから「これを作ってみたい」と作陶への強い意欲が掻き立てられたようです。
以来、ご自身の作品は高麗の再現を目指し、名品から良し悪しを学びながら作っていくスタイルの中に、目新しさより本質を大切にした茶陶作りを心がけておられます。作風は味わい深い表情を信条として、作り手の息遣いを感じさせるような佇まいの高麗写しが特徴です。
二〇〇三年、京都大丸百貨店で父と二人展。二〇〇五年、京都大丸百貨店で個展。
作品一例
箱 書
コメント