中村翠嵐(なかむらすいらん)
一九四二(昭和十七)年、京都生まれ。京都市立日吉ヶ丘高校美術課程陶芸科卒業後、初代である父のもと修業。一九七二(昭和四十七)年、二代目を襲名されました。昭和五十三年より全国各地にて個展を開催。二〇〇三(平成十五)年には伝統的工芸品産業の振興に貢献したとし、経済産業大臣の表彰を受けられました。また、同二十二年には卓越した技能者、すなわち現代の名工として厚生労働大臣表彰を受けられました。二十六年には瑞宝単光章を受賞されました。
作風のみどころしては評価の高い、その華麗なまでの交趾(こうち)の技法が特色です。交趾とは中国・華南で焼かれた三彩陶磁器の和名です。独自の交趾釉を開発したほか、金銀彩や繊細な一陳盛(いっちんもり)を施す技法で「翠嵐の交趾焼」と呼ばれています。茶席での取り合わせによって生かされてくる茶道具を心がけて作陶されておられます。
作品一例
交趾菓子鉢(青交趾・紫交趾)
黄交趾水指
箱書・陶印
当店では中村翠嵐の作品を買取りしております。
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