亀井味楽(かめいみらく)
亀井味楽窯は、かつて筑前黒田藩の御用窯で四百年以上の歴史を持つ福岡県のやきもの「高取焼」の伝統を受け継ぎ、代々茶陶を中心に作陶を続けています。
初代 八蔵(八山)にはじまり、
以後二代 八蔵貞明、
三代 八蔵貞久、
四代 八九郎、
五代 保次卓典、
六代種助方久、
七代 市郎有貞、
八代 和平周規、
九代 武平未落、
十代 和三郎貞円、
十一代 久助寿泉、
十二代 徳三郎重貞
と続きました。
しかし、明治に入り廃藩の影響で藩主の保護がなくなると必然的に自営を余儀なくされ個人企業形態に移行しました。この時に十三代となる彌太郎(後に味楽と号す)が誕生している(明治十六年)。 個人企業に移行した高取焼は小石原・鼓系と小石原中野系と福岡・東皿山系の三派に地域分類されました。なかでも東皿山系はわずかに一窯のみが残り彌太郎が二十歳のころ大宰府天満宮の裏山にある、山伏の修験場宝万山亀井坊の名をとり「亀井」と改姓し、窯を継承し高取焼十三代亀井味楽窯の当主として高取焼の火を守りました。
その後は十四代(本名:亀井源八郎、昭和五十二年に福岡市重要無形文化財工芸技術保持者認定)、十五代(本名:亀井正久)と続いている。現在十五代の長男久彰氏も国内外にて親子展や福翔高校非常勤講師など活躍されています。
作品一例
陶印と箱書
※参考資料:黒田和哉「近世・近代茶陶の茶陶窯場名工名鑑」(淡交社)、茶道具の名工・作家名鑑(淡交社)
当店では亀井味楽の作品を買取りしております。
また、新旧・書付ものからお稽古もの問わず
お茶道具であればきちんと拝見、買取りさせていただきます。
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